コーヒー1杯の暖かさ

心理学を研究する大学院生が、研究もそこそこちゃんとやりながら、日本の教育に一石を投じます。

悲しい音楽によって喚起される快感情 (Kawakami et al., Frontiers in Psychology, 2013)

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みなさんこんばんは!教育と心理学について考えているじんぺーです。

今日も論文を読んでいきます。

昨日の論文はこちら▽

 

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 悲しい音楽によって喚起される快感情 (Kawakami et al., Frontiers in Psychology, 2013)

一般的に、悲しい音楽は、私たちに不快な感情と考えられている悲しみを経験させると考えられている。そのため、悲しみを連想させるなら、なぜわたしたちは悲しい音楽を聴くのかという疑問が生じてくる。この疑問に対する一つの答えは、悲しい音楽を聴くと、実はポジティブな感情を感じるのではないか、ということ。この提案は直観に反しているが、本研究では、音楽の感情を知覚された感情と感じられた感情に分けて、音楽に対する潜在的な感情反応を調べた。悲しい音楽は悲しいものとして認識される一方、悲しい音楽を聴いた経験はポジティブな感情を呼び起こすのではないかという仮説が立てられた。

 

44名の参加者が音楽を聴き、感情に関連する62の記述的な言葉やフレーズを0(全くない)から4(非常に)までの尺度で評価して、感情の知覚と感じ方のデータを提供した。その結果、悲しい音楽はより悲劇的なものと認識されていたのに対し、実際に悲しい音楽を聴いた体験者は、同じ音楽に対して実際に認識したよりも、よりロマンティックで、より淡々としていて、悲劇的ではない感情を感じていることが明らかになりました。このように、参加者は悲しい音楽を聴いたときにアンビバレントな感情を経験したのである。このように、悲しい音楽によって両義的な感情が誘発される理由を検討した結果、音楽によって誘発される感情を検討するためには、新しいモデルの構築が不可欠であり、その新しいモデルは、音楽を聴いているときに経験することが副次的な感情である可能性を考慮したものでなければならないと結論づけた。

 

コメント

こんなにうまく結果出るのかなあ(自分は出なかったため…)、perceived emotionとfelt emotionを切り分けるのが何より難しい…

 

論文

Kawakami, A., Furukawa, K., Katahira, K., & Okanoya, K. (2013). Sad music induces pleasant emotion. Frontiers in Psychology, 4, 311. doi:10.3389/fpsyg.2013.00311