コーヒー1杯の暖かさ

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不確実性への不寛容と物質使用障害者のネガティブな感情との関係は?感情的苦痛を経験したときの行動をコントロールできないことの役割 (Bottesi et al., Addictive Behaviors, 2021)

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みなさんこんばんは!

教育と心理学について考えているじんぺーです。

今日も論文を読んでいきます。

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今日はアブストだけです!

不確実性への不寛容と物質使用障害者のネガティブな感情との関係は?感情的苦痛を経験したときの行動をコントロールできないことの役割 (Bottesi et al., Addictive Behaviors, 2021)

我々は構造方程式モデルを用いて、比較に用いた物質使用障害(SUD)患者と健常対照者(HC)における不確実性の不耐性(IU)と否定的感情(NA)の関係の説明として、情動的苦痛を経験した際の情動的認識と明瞭性の障害(Impaired Awareness/Clarity)および行動制御能力の欠如(Inability to Control Behaviors)の役割を評価した。

この研究には、SUD患者131人(女性42.75%、平均年齢39.74±11.83)とHC131人(平均年齢40.02±12.34)が参加した。参加者は、関心のある構成要素を評価する質問紙に記入した。単群分析では、各群のベースラインモデルを同定し、仮説化された直接的/間接的関係の全体的な有意性を検定することを目的とした。次に、多群分析では、SUD群とHC群の間でモデルパラメータの不変性を検証した。

その結果、IUとNAの間には、Impaired Awareness/ClarityおよびInability to Control Behaviorsを介して直接的および間接的な関係があるというモデルは、データによく適合していた。Inability to Control Behaviorsを通じたIUとNAとの間接的関係は有意であり、中程度の大きさであった。意識・明瞭度の低下と行動制御能力の低下との関係は、単一群分析のみでは小規模で有意であった。多群解析では、SUD群での行動制御不能を介した意識障害とNAとの関連が支持された。

全体として、我々の研究は、SUDsにおける行動制御不能の重要な役割を強調し、IUとの関連がこの集団におけるNAを促進する可能性を示唆している。

 

論文

Bottesi, G., Ghisi, M., Caggiu, I., & Lauriola, M. (2021). How is intolerance of uncertainty related to negative affect in individuals with substance use disorders? The role of the inability to control behaviors when experiencing emotional distress, Addictive Behaviors, 115,106785. https://doi.org/10.1016/j.addbeh.2020.106785.