コーヒー1杯の暖かさ

心理学を研究する大学院生が、研究もそこそこちゃんとやりながら、日本の教育に一石を投じます。

予測脳の中の複雑な感情(Hoemann et al., Current Opinion in Behavioral Sciences, 2017)

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みなさんこんにちは!

微かに混じり合う教育と心理学とアートを考えていますじんぺーです。

今日も論文を読んでいきます。

  

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予測脳の中の複雑な感情(Hoemann et al., Current Opinion in Behavioral Sciences, 2017)

ポイント

■感情は、純粋で単純なものから、多面的なもの、あるいは混乱して混濁したものまで、さまざまに感じられる

・脳は、複数の要素を持つ感情を並行して引き起こしたり、取り出したりするのではなく、過去の異質な感情体験から得られた心的特徴で構成される単一の高次元の表現を生成している

・感情は世界に対する反応ではなく、能動的に構築された世界の経験

■脳,予測

・過去20年間の神経科学の研究は、感情やそれ以外のすべての精神的な出来事は、反応ではなく予測として生成されるという仮説に収束しつつある

・脳の内部モデルは,過去の経験のパターンで構成され,目の前の状況に最も適合するように再構築されるという仮説から始める

・ニューロンが予測誤差を計算するメカニズムについて議論していますが、内部モデルを更新するために学習すべき情報であるという点ではほとんど一致

・感情とは、アロスタシス(およびその相互受容的な結果)を世界の出来事に意味のある形で結びつける状態であることを示唆

・脳内で利用可能な過去の経験は、概念システムとして考えることができる

・過去の断片から新たな解釈を生み出す脳の能力は、「Generativity」と呼ばれる

▶生成性は,脳が必要に応じて新しい概念を形成できることを保証

▶認知心理学の文献では,これを概念の組み合わせ(conceptual combination)と呼ぶ

・概念的結合は,「混合された感情」の神経的実装を理解する鍵

▶複数の感情カテゴリーの過去の経験を概念的に結合することで,感情予測の集団(すなわち,感情概念)を構築することができる

・脳が予測の集団を動的に構築する場合、個々の予測は、これらの過去の経験を組み合わせて形成

■mixed emotions

・「混合感情」とは、世界の予測的な内部モデルの産物であり、特定の状況におけるアロスタシスと行動制御のために、過去の経験から得られた特徴を柔軟に組み合わせたものであると考えられる

・新たな情動現象は、予測に十分な誤差があり、脳が事象の境界を実行したときに知覚

・経験の単一記述子としての個々の感情語よりも、(同じ単語のインスタンス間で変化しうる)感情の精神的特徴に焦点を当てる

・時間的なダイナミクスをモデル化する必要があり

 

ポイント

得たい情報は得られなかったけど、興味のある範囲なので、読んだ。

 

論文

Hoemann, K., Gendron, M., & Barrett, L. F. (2017). Mixed emotions in the predictive brain. Current Opinion in Behavioral Sciences, 15, 51–57. doi:10.1016/j.cobeha.2017.05.013