コーヒー1杯の暖かさ

心理学を研究する大学院生が、研究もそこそこちゃんとやりながら、日本の教育に一石を投じます。

【教育系書籍レビュー】貪欲に学びを追求する先生についていきたい!庄子寛之・江澤隆輔著『教師のためのライフハック大全』

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みなさんこんにちは!

微かに混じり合う教育と心理学とアートを考えていますじんぺーです。

今日は新しく発売された教育書を購入したので、レビューしていきたいと思います。

 前回のレビューは渡辺先生の「足並みバイアス」でした。

 

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けっこう最近書いた気がしていましたが、これでも1か月以上前なのですね…時間が経つのが早いです…

 

本日レビューしたい教育書は、庄子寛之・江澤隆輔著「教師のためのライフハック大全」です。ちょうど本日届いたばかりです!

 

 

宣言通りレビューします!超絶お世話になっている両先生なので…!(もちろん No 忖度ですが!)

 

 

「教師のためのライフハック大全」を書いたのは…

まずは、いつも通り著者の方を紹介していきたいと思います(正直ぼくなんかが紹介するまでもないと思いますが…)。今回は、お2人の共著ということになります。

 

1人目は、庄子寛之先生です。

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東京の公立小学校で先生でありながら、女子ラクロスU19の日本代表監督を務めたこともある異色の経歴の持ち主です。ご著書も多数で、昨年2020年には、2000人以上を集める教育オンラインイベントを立ち上げたことも記憶に新しいです(これイベントやる側の人間として本当にありえない…すごすぎる…)。

 

2人目は、江澤隆輔先生です。

twitter.com

福井県の公立中学校で英語を教えている傍らYoutubeやTwitterで英語教育をはじめ、働き方や部活動のことなど幅広く発信されています。江澤先生もご著書多数で、身体がいくつかあるんじゃないかと思っています笑

 

江澤先生のご著書はこのブログでレビューしたこともあります!

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そんなお2人が書かれた本書の中身をみていきましょう~

 

「大全」はまとめるのが難しい

中身に入ると言っておきながら、ちょっとまた寄り道したいのですが、この「大全」とか「○○選」といった本ってまとめるのがけっこう難しいんです(江澤先生の時短本もそうでしたね…)。たくさん書かれている方法から何個かピックアップすれば簡単でしょ?と思うかもしれませんが、それでお2人の伝えたいエッセンスが届けられるかというと個人的には微妙だなと思います。

 

例えば、本を紹介させたら右に出るものがいない中田敦彦さんの動画でもこのような本の場合、いくつかピックアップしていることがありますが、それでもやはり最初の導入はその本が何を伝えたいか、というところを大事にされていると思います。

 

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最近の動画「よけいなひと言を好かれるセリフに言いかえる」では、100を越えるよけいなひと言から11をセレクトしていましたが、その前にはやはり、作者のメッセージをくみ取ったイントロがなされているように思います。そんな感じで、このブログレビューでも抽出したいところはそこなんです!

 

そして、「教師人生を豊かにするテクニック100」と表紙に書かれた本書「教師のためのライフハック大全」で、そのエッセンスのヒントになるところを見つけ出していきます。

 

庄子先生・江澤先生のクロストーク

前置きが長くなってしまいました。前述の通り、本書は、教師のための100のテクニックがまとめられていて、そのジャンルは多岐にわたり、

 

・学級経営HACK

・授業HACK

・時間・タスク管理HACK

・インプット・アウトプットHACK

・コミュニケーションHACK

・思考法HACK

・プライベートHACK

 

の7ジャンルに分かれています。

 

しかし、先ほども言ったようにそれぞれをピックアップしたいわけではないので、どこかでエッセンスをつかみたいわけです。

 

実は、100個のテクニックに移る前にお2人のクロストークが収録されています。仲良しの両先生ということもあっても和気あいあいとした雰囲気が文章からも伝わってきます。

 

ぼくはそんなお2人の何気ない導入のお話にエッセンスを見出しました。たくさん出てきたキーワードがあります。

 

それは、「インプット・アウトプット」。

 

特におすすめのライフハックは?という質問に対して、お二方とも「インプットは楽しい」と答えています。また、子どもに対しても(授業においても)、「インプット」と「アウトプット」を非常に意識されている様子が伝わってきました。だから、ぼくは大胆に、「インプット・アウトプット」に絞って書いていきたいと思います!

 

授業は、アウトプットの場ではない?

まずおもしろいと思った考え方は、授業はアウトプットではなくインプットの場であるということです。庄子先生の授業では、庄子先生が用意していた問いに対して、子どもたちが話し合いをしながら考えていくそうです。

 

つまり、「教師が教える」というアウトプットの時間ではなく、「教師が子どもの考え」をインプットする時間になるというわけです。

 

となると、気になるのは、教師はいつアウトプットしているか?ということですよね。庄子先生は、

 

教師は意識していないとアウトプットしていないことになります。授業も大人1人と子どもだけ。それはアウトプットとはいえません。同じ大人に見てもらったり、自分の考えを発信して、フィードバックしてもらったりする場を作らなくては、教師の成長はありえません。 p.147

 

と書いています。少し厳しめですが、たしかにそうかもしれません。

 

教師のアウトプットの場はどこか??

そして、次に気になるのは先生にとってのアウトプットの場はどこか?ということです。お2人の先生がところどころにヒントを出しているように思います。

 

例えば、学級通信は多くの先生が書かれていると思いますが、庄子先生曰く「学級通信は誰のためでもなく自分のため」のものです。「今を生きていたことを残すため」とも書かれていて、こんな先生いたら惚れちゃいます…

 

他にも、授業公開も大人(他の先生)にフィードバックをもらえるという意味ではいいアウトプットの機会だし、今の時代SNSを使えばだれでもアウトプットができると書かれています。SNSに抵抗があれば、仲間の先生に定期的に報告する機会を作るだけでもよいとのことです。これだと安心でしょうか!

 

アウトプットがあるからこそのインプット

これに関していえば、既にいろいろなところで言われており、意識されている方も多いかもしれませんが、なぜアウトプットの話を先にしたかというと、アウトプットありきのインプットであるからです。

 

ぼくは本書を読んでいて心の中で突っ込んでしまいました。本書のHACK62は江澤先生が書かれた「アウトプット前提のインプット」というテーマ、HACK66は庄子先生が書かれた「アウトプットするためにインプットする」というテーマだからです。

 

「いや、お2人同じこと書いてますやーん、これだったらテクニック99ですやーん」ってなりました、すみません笑(もちろん、書いている中身は違うのでご安心を…)

 

ここからもアウトプットがあるからこそのインプットが充実するというお2人の考え方がよく分かって頂けると思います。そんなぼくもこの本をレビューするぞ!と思って読んだので、充実した学びになりました。

 

誰よりも学びに貪欲な先生だから付いていきたい

3200字に迫ってきたので、そろそろ締めたいのですが、このレビューにも書いた一部だけで、お2人の先生がインプット(学び)を追求してきたかが少し伝わるかと思います(アウトプットのお話が多かったですが)。

 

このお2人の先生が教員界のフロントランナーであり続け、多くの支持を集め続けてきたのも、お2人が誰よりも貪欲に学びを追求してきたからだと思っています。それはもちろん、ぼくたち大人の支持もそうですが、子どもたちから見ても素晴らしい先生に違いありません。

 

この本には、ここで紹介した「インプット・アウトプット」の話をはじめとしたそんな「教師の学び方」の手段が書いていると思います。時短術のことを考えてみても、「学ぶために定時退勤するんだ」ということに繋がっていくと思います。

 

ぜひ、学びのスペシャリストである2人の先生から「ライフハック」を盗んでみてください!

 ここまでお読み頂きありがとうございました。